春風会合気道 お問い合わせ


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◆大阪市立三稜中学校 挌技棟 (土曜日 19:00-21:00 )
◆大阪市立田辺中学校 挌技棟 (金曜日 19:00-21:00 )

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春風会 合気道 大人クラス
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Column  春風会合気道の武道むかし話 Philosophy

剣聖と言われた、塚原卜伝と弟子の会話

ある時、塚原卜伝のところに一人の剣客が、弟子にしてほしいとやってきた。卜伝はその剣客を試してみて、よろしいと入門を許した。
先生、入門を許された上は、一生懸命、修行をいたします。そうしますと、何年位で免許皆伝を頂けるでしょうか。

弟子の質問に卜伝はこう答えた。 そうだな、お前はなかなかの腕前である。 5年位で免許皆伝となるだろう。
弟子は5年と言う月日に不満を覚えたのか、質問を続けた。では、寝食を忘れて修行に打ち込みます。

それだと、何年で免許皆伝を頂けるでしょうか。
10年かかる。 弟子はびっくりした。 一生懸命修行して5年、一生懸命の上に寝食忘れて修行に打ち込んで10年。これでは話があべこべだ。
そこで、弟子はさらに質問する。いや、もう私は死に物狂いで修行します。それだと何年かかりますか。 

卜伝は笑いながら答えた。
おいおい、お前さん、死に物狂いでやれば、一生かかっても免許皆伝とはならんぞ。

継続はチカラなり、継続できる力の加減を知る。

塚原卜伝は室町後期の剣客である。常陸鹿島神宮の祀官の家に生まれ、神道流を学ぶ。
新当流を創始し、将軍足利義輝に指南、後に下総国香取でもっぱら門弟を教えた。

一生懸命修行する、寝食を忘れて修行する、死に物狂いで修行すると言うのは、いずれも良いことのように思える。
しかし、塚原卜伝は必ずしもこれを良いとは考えなかった。  彼は何を言いたかったのか。

それは、続けることが何よりも第一であり、無理をすれば続けることができないと言うことだ。
中道の精神、すなわちその人なりの良い加減で続けることの大切さをどいているのである。 

一生懸命やったのに成功しなかった。普通はこれが正しい文章である。
しかし、一生懸命やったので成功しなかった。 これが正しい文章になることもある。
主観的には、一生懸命やっているであっても、客観的には、一生懸命やりすぎている事はある。

スポーツを思い浮かべてみる。
一生懸命やりすぎると体に負担がかかって怪我をする。 一生懸命やりすぎると体に力が入ってしまって上手にプレイできない。
一生懸命やりすぎると、遊びではなくて仕事みたいになってしまい、スポーツそれ自体を楽しめない。

この寓話は要するに良い加減のススメであり、それは(緊張と緩和)のさじ加減が重要だということになる。
この(緊張と緩和)と言うのは、国や時代を問わず、普遍性を持つテーマである。

※座右の寓話 戸田智弘著より引用しました。